農場名 | そよ風農園 |
代表者 | 上田博茂・啓子 |
所在地 | 熊本県 |
お米生産歴 | 43年 |
お米作りのモットー | 振り返れば、お米の産直の“ファースト ペンギン”でした。 |
毎日暑い日が続きますが、如何お過ごしですか?
当サイトでは、8月3日から新米の受付を開始されましたが、早速のご注文ありがとうございます。
今年は、合鴨農法を始めて29年目の夏を迎えました。
昨年までは大阪の孵化場から合鴨のヒナを取り寄せていましたが、小屋の廻りばかりにいて全く働いてくれず、この暑い最中自分で除草機を押すハメになり、随分と苦労した年が続きました。それで29年ぶりに平成3年に取り寄せた千葉の椎名孵化場から、航空便で合鴨のヒナを取り寄せた所、これが大正解!とても良く働いてくれたので、今年は「合鴨米」の新米予約を受け付けられそうな出来です。
次回から、「日本を代表する合鴨米」を明記する所以である我が家の田んぼのご紹介をしたいと思います。
2020年 明けましておめでとうございます。
昨年の出来事で最も嬉しかったことは、世界的に有名なベルリンフィルハーモニー交響楽団の第1コンサートマスター樫本大進氏の奥様から、「このトマトは甘味と酸味のバランスが絶妙。こんなに美味しいトマトは、あっち(ドイツ)には売ってないよ。」と言ってもらえたことです。私達夫婦が作ったトマトに、登録商標「天使のデザート」と命名し、ブランド化して17年。思いもよらない人に、ヨーロッパ最高の農産物が集まるドイツにも、こんなトマトはないという高評価を戴き、生産者冥利に尽きる思いでした。今年は東京オリンピックイヤーです。私達も、JOC会長である親友に堂々と会って話ができるような生き方をしたいと思っています。今年もよろしくお願いします。そよ風農園上田博茂・啓子
厳選米ドットコムをご覧の皆さん、こんにちは。
熊本の「そよ風農園」の上田博茂・啓子です。前回の予告でF-15についてと書きましたが、農業とF-15、何の関係があるの?とか、新しい資材の名前?とか思われたかもしれませんね。今回は、私たちが毎月お米の発送と一緒に同封している「通潤米通信No.351」から転載してお届けします。
主人の甥っ子(弟の長男)は、14年前に熊本市の済々黌高校を卒業後、航空自衛隊の航空学生を修了。現在那覇基地204飛行隊に配属され、F-15戦闘機に乗り、日夜中国機に対するスクランブルに追われ、日本の空を守ってくれています。毎年2000人を超える志願者のうち、受験に合格し厳しい訓練ののちF-15のパイロットになれるのは僅か5名足らず。エリート中のエリートだけが「イーグルドライバー」になれるのです。
数年前、幼かった面影を少しだけ残した甥が配属の挨拶のため我が家にやって来た時に、主人が語りかけた言葉が、「いいか崇智、お前はきつか訓練にも耐え、幹部としてF-15のパイロットになったが、自分がエリートだと思ったらいかんぞ。お前が毎日任務を終えて無事に滑走路に降りて来られるのは整備員のおかげ。ネジ1本ゆるんどったらお前は墜落たい。だから感謝の気持ちを忘れたらつまらん。」(熊本弁で「ダメだよ」という意味です。)そう言いました。
つい最近、航空自衛隊の公式ホームページのスペシャルコンテンツ「〜航空自衛隊の6つのミッション〜」がYouTubeにアップされ、その動画の8分20秒に甥っ子が出ているのを見つけ、主人のアドバイスをちゃんと忘れず守っている姿に感激しました。(6分ちょうどと26分15秒にも出ています。)
ブルーインパルス3番機パイロットにほぼ確定していたものの、最前線基地の上官がそれを阻止するほどの、名実とも「日本のトップガン」に育った自慢の甥っ子です。がんばれ、崇智!!
次回は、イノシシ被害についてお伝えします。お楽しみに。
厳選米ドットコムをご覧の皆さま、こんにちは。
熊本の「そよ風農園」の上田博茂・啓子です。
今回は、手作りベーコンについて書きたいと思います。
左の写真を見て、「あれ、お店に売ってある豚のベーコンとは違うな。」と思ったあなた。さすがです。これは、イノシシのベーコンなんです。
大自然の真ん中にある山都町では、田んぼを荒らすイノシシ・鹿の被害が大きく、私も4年前に狩猟免許を取得して、有害鳥獣駆除員の一人として頑張っています。
ワナで捕れたイノシシは自分で捌き、ロース肉は「ぼたん鍋」に、もも肉は「燻製」に、そしてバラ肉は「ベーコン」に加工して、長い冬の晩酌のお供にして楽しんでいます。
まずイノシシのバラ肉に、セージ・ローズマリー・パセリ・タイムなどの香草と、沖縄の塩を混ぜて作ったハーブ塩をしっかりと擦り込み、1週間ほど冷蔵庫で熟成させ、1日かけて水を替えながら塩抜きをします。その後10度以下の風通しのよい場所に吊るしてよく乾燥させますが、この乾燥具合が身の締まったベーコン作りの鍵となります。乾燥が終わったバラ肉を、桜のチップとザラメを混ぜたもので5〜6時間ほど燻煙したら完成です。
私は食べやすいように、昨年購入したミートスライサーで1.5ミリの厚さにスライスして真空パックして保存していますが、今シーズン約40パックほど作った全てを、少しだけ自家用にして、他は人にあげています。
ベーコンを貰った人から、よく「売ればいいのに・・」
と言われますが、絶対売りません。
イノシシを命懸けでワナで獲るのも大変なら、それを一人で運び出すのも大変、そのイノシシを一人で捌くのも大変なら、一切の合成添加物を使用せず本物の手作りベーコンを作るのも実は大変なんです。そこには、お金に代えがたい価値があると自分では思っています。
私が作るお米も、一切の妥協なく作っているからこそ、本当は「売り物」にしたくはないのです。好きな人達に食べてもらって、生活ができればそれが最高なのですが・・・
次回は、「F-15」について書きたいと思います。
お楽しみに!!
厳選米ドットコムをご覧のみなさまこんにちは。
熊本の「そよ風農園」の上田博茂・啓子です。
前回の「パッチワーク」、御覧いただけましたでしょうか?
今回は、薪ストーブライフについて書いてみたいと思います。都会に住んでいる方からすると、薪ストーブは憧れでもあり、贅沢品のように思われる人も多いかと思いますが、四方を山に囲まれている山間地に住んでいる私達にとっては、これほどコスパに優れ多機能な暖房器具は他にありません。我が家のクヌギは勿論のこと、地域の人たちからも、缶ビール1ケース程の謝礼で、買えばうん十万円はする1年分の薪用クヌギが手に入るのです。(もちろん切り出し、薪割り、乾燥は自前ですよ。)それに燃料の薪は、再生可能エネルギーなんですね。クヌギを切っても春には株元から新芽が芽吹き、大気中の二酸化炭素を吸収して、20年も経てばまた燃料の薪に利用できるのです。
写真の薪ストーブは5年前に導入したグレー・ソープ・ストーンという石で出来たもので、一般的な鋳鉄製のものより蓄熱性が優れています。また炉内が大きく、幅55センチ、奥行き45センチ、高さ35センチ程あり、数々の調理ができて、英国製の耐火煉瓦を炉内に20分ほど入れ、自家製トマトやピーマン、自家製ベーコンを使ったピザを焼いたり、ダッチオーブンを入れてスペアリブを焼いたり、ローストビーフを焼いたりしています。五徳の上に網を置き、もらい物の椎茸や牡蠣やホタテを焼いたり、時にはサンマを炭火で焼くこともあります。そうそう、この時期は本格的石焼き芋も捨てがたいですね。
ストーブトップでは、カレーやシチュー、ポトフなどをコトコト煮込んだり、大鍋で自家製の野菜やコンニャクを使ったおでんを大量に作ったりもしています。
冬のこの時期は外気温が低く曇天が多いものですが、夜寝る前に部屋に横切らせた紐に洗濯物を干しておけば、
翌朝にはカラッと乾いているので、カミさんも大喜びです。
耐熱ガラスから見える揺らめく炎は、農作業で冷え切った身体を暖めるだけではなく、こころまで温めてくれる。そんな魅力が薪ストーブにはあります。
次回は、「自家製ベーコン作り」について書きます。
お楽しみに!!